相続財産調査が必要な理由

遺産相続が起こったら、一番最初に必要となるのが「遺産(相続財産)の調査」です。

なぜ私たちは遺産を調査しなければならないのでしょうか?

相続は、法定相続人(法的に遺産をもらう権利のある人たち)間で誰がどの遺産を相続するかを決めるための遺産分割協議をしなければなりませんが、そのためにはまず分割の対象となる「遺産」が明らかになっている必要があるからです。

遺産の範囲が明確になっていないと、遺産分割協議が始められないのです。

 

遺産調査を弁護士に依頼するメリット

  1. もらえる遺産が増える可能性がある
  2. マイナスの遺産があった場合対処することができる(相続放棄など)
  3. 土地や不動産が見つかった場合、価値の査定を依頼できる
  4. 上記①~③全ての財産の詳細を遺産目録としてまとめてもらえる

 

当事務所の遺産調査を依頼するメリットと詳しい流れ

①~③の価値を最大限プラスにするにはどうすればいいか弁護士・税理士の率いる相続対策チームに総合的な戦略を考えてもらえる

  1. 弁護士はその権限を使って一般の方よりも詳しく徹底的に個人の遺産を調べることができるため、今まで見落としていた新たな遺産を見つけられることがあります。
  2. 借金などマイナスの遺産が多くあった場合には、相続放棄をした方がよいケースもあります。相続放棄ができるのは相続の開始を知った時から3カ月以内と法律で定められています。プラスの遺産とマイナスの遺産のどちらが多いのかを、厳密にスピーディーに計算しなければなりません。厳正な調査&スピーディーな調査は当事務所の得意分野です。
  3. 遺産調査でも非常に重要な部分ですが、調査で出てくるのは、預金や証券など既に評価額が明らかなものだけでは無く、不動産や被相続人が経営していた会社の株式など、専門家に査定してもらわなくては価値の計れないものもあります。
    通常、遺産は相続開始時の時価で評価しますが、相続税の申告の際の評価額は国税庁の通達である「財産評価基本通達」に従うため、一般的な相場と異なった額になることもあり、注意が必要です。
    当事務所では、税理士や不動産鑑定士、司法書士や不動産業者などとの連携を強みとしていることから、極めて精度の高い正確な査定を素早く行うことが可能です。
  4. 遺産調査が全て完了したら最後に「遺産目録」を作成します。遺産目録とは、遺産の明細を明らかにする表です。資産と負債がそれぞれ分けて記され、明細、評価額が一目瞭然に。資産の全てがここに明らかになります。資産額から負債額を差し引くことで、遺産全体の評価額がわかります。

遺産目録は遺産内容を明確に示してくれるため、遺産分割協議をスムーズに進める役割も果たします。当事務所は「わかりやすく丁寧な説明」を徹底しているため、この遺産目録のご説明もわかりやすく丁寧にさせていただいております。

相続税の計算がある場合も遺産目録を元に進めて行きます。

 

遺産の調査は自分でもできる?

現在情報開示されている遺産が完全に全てで、他には絶対に遺産は無い、と言い切れる場合以外は遺産の調査は専門家にお願いした方がよいでしょう。

自分で調査していて仮にプラスの遺産が見つかった場合にも、注意が必要です。例えば、故人所有の土地や不動産に関する調査に少しでも漏れや不備があると、数年後に、突如、市町村から固定資産税の請求が来たり、工作物責任に基づく損害賠償請求がきたりする等の大きな問題が発生することがあります。

 

遺産の調査は当事務所にお任せ下さい!

遺産の調査には、正確で徹底的な財産調査と正確で徹底的な価値査定が必要です。

いずれも、相続案件の取り扱いが多い法律事務所、相続案件に慣れている法律事務所が得意とする部分です。もちろん当事務所も遺産調査は得意な分野です。お任せ下さい。

当事務所では、単純にお客様に言われた通りの調査を行い、単純に表にまとめ、機械的に作業を進めていくのではなく、「もっと資産を最大化する方法はないか?」を最後まで徹底的に追求します。

例えば、一見負債にしか見えない不動産などが見つかり、相続放棄するしかないと他の専門家に促されたとしても、その判断するのは少し早い場合があります。まずは我々に一度ご相談下さい。

 

調査で把握すべき財産

下のチェックリストにある遺産で見落としているものがないかチェックしてみましょう。

一通り探しておくべき場所は故人の家や倉庫などの身近な場所からスマホ、PCなどのネット上の取引履歴、また各金融機関、保険会社、役所、法務局などの各機関まで幅広くあります。ご来所時に再度弁護士から一つ一つ確認させて頂きます。

※貸金庫などの内容を確認する際には、相続人が全員立ち会わないと内容の証明ができず、あとでトラブルになる場合があります。他の相続人に立ち会ってもらうなどの対処が必要です。

 

遺産相続の対象となるプラスの遺産チェックリスト

不動産

建物、店舗、宅地、農地、居宅、借地権、借家権 など

現金や有価証券

現金、売掛金、小切手、貸付金、預貯金、株券などの有価証券

動産

自動車、家財、宝石、貴金属、美術品、骨董品、など

その他

ゴルフ会員権、株式、出資金、借地権、著作権、 など

 

遺産ではないものチェックリスト

墓地、仏壇、香典、生命保険(ただし契約内容によっては遺産に含まれる場合あり)、年金 

 

遺産相続の対象となるマイナスの遺産チェックリスト

負債

借金、住宅ローン、自動車ローン、保証債務 など

税金など

未払いの所得税、住民税、固定資産税 など

その他

家賃、地代、その他未払いの医療費 など

 

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